沼のはじまりは君だった。
友人と上野を散策していたときのこと。涼みがてらウインドウショッピングしようと立ちよった上野マルイの入り口すぐのところに、彼女はいた。
「リカちゃん?!がいっぱいいる!なんかすごく可愛いよ!えぇちょっと欲しいかも!待って?!」
銀色に輝くカーリーヘア、最初のイメージは宇宙から来た不思議ガール。最初に手に取ったお洋服は、宇宙ツアーガイドみたいな、青と銀色のミニワンピース。しかし、地球移住後に文学少女としてひっそり生活することも考えて、メガネもかけさせたいと思い、結局、プレーンな白いワンピースを選んだ。会計時のくじ引きでリカちゃんキャッスルラーメン2袋もいただいた。胸につかえるほどワクワクしたのを覚えている。
今思えば、あれはいわゆる「催事」の最終日であったと思う。その後、実家にしまいこんでいたお人形たちも引き揚げた。かくしてリカちゃんたちと再会を果たしたのだ。
お顔とボディ
ブラウンの瞳、赤と白のハイライト、やさしいオレンジリップ。最近まで意識していなかったけど、のちにお迎えしたリカちゃんもこの配色が多かった。
2024年で彼女をお迎えして4年目となった。髪色が、当初の青みのシルバーから、徐々に暖色のシルバーに変化している気がする。お顔やボディにはまだ気になるところはない。寝室兼趣味部屋に人形用の引出しを置いて、着せかえをしてはしまう生活をしている。全く特別な保管環境ではないので、それなりの経年劣化は覚悟しなくてはいけないと思うこの頃。
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